グラスホッパー

グラスホッパー (角川文庫)

グラスホッパー (角川文庫)

漫画のイメージが先行しすぎててヤバかった。特に蝉とか、脳内だとまるっきりあの絵で動きまわってる。


しかしこれはハードボイルド・・・なのか?いまいちピンと来ない部分があるな。ぶっちゃけアクションみたいな。映画にしやすそう。
とりあえずラノベ的な感想から言うと鯨チート過ぎワロタ。目を合わせたら相手が自殺しましたとか罪に問われようもなくね?自殺扶助?
そして普通に読んでて心情描写が一番面白いのも鯨の部分だった。鯨自身の幻覚症状のアレとか、目を合わせた相手が自殺願望を持つように至る過程とか。
もうちょっと普通の読書人っぽい感想を述べるならばキーワードは「レシピ」、「幻覚(罪悪感)」、「生死」・・・かなぁ
「神様のレシピ」というか運命観については解説でも述べられてるように伊坂作品に共通するテーマだから良いとして、
「幻覚」に関しては読了後に「えっ」ってなる人は多いはず。鯨編は基本的に注意して読むべし・・・?
「生死」はまあ殺し屋小説だし。皆死にまくり。「人は誰でも死にたがっている」ですね。陰鬱也。


という事で中々読みやすい群像劇アクションでした。こんなこと言ったら怒られるのかもしれないけど、どことなく成田作品ちっく。
伊坂作品の中では低評価らしいけど、少なくとも「チルドレン」よりかは面白かったかな。


ちなみにジャッククリスピンも「抑圧」も元ネタが何だかわかんねーな。ドストエフスキーの「罪と罰」も和訳で読んでないからわかんね